中国問題に関する米国連邦議会・行政府委員会(CECC)の議長である共和党のクリス・スミス下院議員は、中国大使館が新疆訪問のためのビザを発行するよう求める書簡を、中国の習近平国家主席に対して送付しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
スミス議員によると、在ワシントン中国大使館は3月下旬、「中国政府は、新疆ウイグル族を含むすべての少数民族の権利と利益を完全に保護する」と主張し、中国外交部がこれまで「新疆の扉は常に開いている」と述べていたことから、 次のような書簡を送りました。
「中国問題に関する米国連邦議会・行政府委員会(CECC)の議長という立場で、集団拘束や強制労働が行われているとされる場所を含む新疆を訪問し、拘束された米国市民や永住権保持者、米国と明らかに関係のある人を訪問するためのビザを中国大使館に申請しました。」
スミス議員の広報担当者は、米メディアに対して、中国大使館が要請を受けたことを確認したとしながらも、「ビザを承認するかどうかについては、正式な回答は得ていない 」と述べました。
広報担当者は、「もし承認されれば、スミス議員は『条件がない限り』、事実調査のために新疆に行くつもりであり、彼は新疆を訪問するための完全なアクセスを望んでいる」と述べています。
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昨年には退任間近のミチェル・バチェレ国連・前人権高等弁務官が新疆ウイグル自治区を訪問し、中国メディアから称賛されていました。
米国がウイグル人権法で中国を制裁した報復として、CECCやクリス・スミス下院議員は、中国から制裁を受けていますので、ビザが交付される見込みはないでしょう。
参考記事
<自由亜州電台>CECC主席致信习近平 要求核发签证以访问新疆