QUAD(4か国戦略対話)のメンバーである米国、日本、インド、オーストラリアは、8月11日からシドニー沖で合同軍事演習を行っています。中国メディアは早速批判記事を掲載しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
米海軍第7艦隊司令官カール・トーマス中将は、4カ国の協力能力を向上させるため、シドニー沖で合同軍事演習を行う。演習には、オーストラリアのF-35戦闘機やP-8偵察機、潜水艦とともに、4カ国の潜水艦が参加すると述べました
トーマス中将は、「4カ国が一緒に行動することで得られる抑止力は、他のすべての国々がこの地域で行動するための基礎となる」と指摘しました。
インド海軍副提督ディネシュ・トリパティ海軍西部艦隊司令官は、「4つの民主主義国家が海洋領域で協力できるという事実は、世界に何らかのシグナルを送ることになる」と述べました。
マラバールと呼ばれるこの海上軍事演習は、米国とインドで始まり、海難救助、共同テロ対策、その他のプログラムが行われました。
その後、軍事演習の規模は拡大し、シンガポール、オーストラリア、日本などの国々が参加するようになり、演習の内容は共同作戦へと変化しました。
2008年に中国が中国がオーストラリアのマラバール演習への参加に抗議したため、オーストラリアは4か国戦略対話から脱退しましたが、 中国がオーストラリアを封じ込めようと同組織を批判し続けたにもかかわらず、4か国戦略対話は復活し、オーストラリアは2020年にマラバールに再加盟しました。
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中国メディアは日米豪印の共同訓練「マラバール」に敏感に反応し、ニュースネットワーク網易に掲載された記事では、「インドはどの国にも帰属するつもりはなく、オーストラリアも中国との協力関係を断つつもりはないなど、自国の防衛や安全保障についてそれぞれ異なる懸念を抱いている。したがって、QUADは「統一」しているように見えるが、実際には結束力を形成するのが難しく、真の対中国軍事同盟にはなり得ない」と断じています。
参考記事
<自由亜州電台>美日印澳联合海上军演 强化太平洋地区威慑力
<網易>美日印澳4国军演,在中国家门口摆擂,中方有准备,划下三处禁区