ノルウェーのオスロに拠点を置くVoice of Tibetによると、四川省アバ・チベット族チャン族自治州のチベット人が、中国のSNSにダライ・ラマの写真を投稿したとして、当局に処罰されました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
チベット人支援組織「チベット・ウォッチ」によると、次成と名のるこのチベット人は、2022年7月にWeChatにダライ・ラマの写真を投稿した後、当局の取り調べを受けましたが、2ヶ月の拘留後に一旦釈放されました。
しかし、今年3月上旬、当局は再び次成氏を逮捕し、1カ月以上にわたって取り調べを行いました。
四川省アバ・チベット族チャン族自治州アバ県中級人民法院は次成氏の家族や弁護士の裁判傍聴を禁止し、「国外の分離主義者との接触」を理由に次成氏に禁固2年の判決を下しました。
次成氏は現在、四川省雅安刑務所に拘置されており、彼の家族は当局から彼との面会権を拒否されています。
チベットの精神的指導者であるダライ・ラマは、インドのメディアからのインタビューで、チベット人の政治的ビジョンを改めて強調し、「チベット人が求めているのは独立ではなく、中華人民共和国の枠組みの中での真の自治であり、それによってチベットはその宗教と文化を通じてより多くの中国人を助けることができる。」と強調しました。
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日本のマスコミはチベットについてほとんど報じませんが、人権を大事に考える欧米諸国では支援の動きが活発です。
参考記事
<自由亜州電台>四川阿坝藏人因在微信发布达赖喇嘛照片 遭当局判刑