中国国家統計局の17日の発表によると、2023年末の全国人口(中央直轄31省・自治区・直轄市の人口、香港・マカオ・台湾の住民と外国人を除く)は14億0967万人で、前年末から208万人減少しました。
中国共産党の機関紙『人民日報』傘下のタブロイド紙の環球時報が報じた記事より。
総人口は2年連続で減少を記録、2022年の85万人減に比べて2023年の人口減少幅は208万人と2倍以上に拡大しました。
2023年の中国の出生数は902万人で、出生率は1,000人当たり6.39と1949年以来過去最低となり、死亡数は1,110万人に達し、死亡率は1,000人当たり7.87と3年連続で増加、自然人口増加率は1,000人当たり-1.48人と2年連続でマイナス成長となりました。
男女別では、男性人口が7億2032万人、女性人口が6億8935万人で、総人口の男女比は女性を100とした場合の男性は104.49。
年齢別では、16~59歳の生産年齢人口は8億6481万人で、全人口の61.3%を占め、前年比で1000万人以上減少しました。
60歳以上の人口は2億9697万人で全国人口の21.1%を占め、そのうち65歳以上の人口は2億1676万人で全国人口の15.4%を占め、2022年よりも高齢化が顕著となりました。
都市と農村の構成では、都市と町の居住人口は9億3267万人で、前年度末から1,196万人増加し、村の居住人口は4億7,707万人で、1,404万人減少しました。
全国の総人口に占める都市人口の割合(都市化率)は66.16%で、前年度末から0.94ポイント増加しました。
雇用情勢はおおむね安定しており、12月の全国都市失業率は5.1%でした。
学生を除く16~24歳、25~29歳、30~59歳の労働力人口の失業率はそれぞれ14.9%、6.1%、3.9%でした。
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参考までに日本の出生率は1000人当たり6.3(2022年)でしたので、日本の少子化も深刻です。
失業率は相変わらず高いのですが、久しぶりに発表された若年失業率(学生を除く16~24歳)は14.9%と、昨年非公表を決める前の21.3%に比べて意外なほど低いものでした。
国家統計局は、今年から学生を除く16~24歳、25~29歳、30~59歳の労働力人口の、失業率を毎月発表するそうなので、きっと良い計算方法を見つけたのでしょう。
参考記事
<環球時報>最新!2023年出生人口数据公布