台湾軍筋の大規模な公式リーク(官泄)によりますと、台湾軍は射程距離1200kmの「射程延長型雄風2E巡航ミサイル」を部隊に配備していることを公表しました。このタイプの巡航ミサイルは射程距離を伸ばし続けており、2000kmまで大幅に伸ばせると噂されています。
雄風2E型巡航导弹
米国に拠点を置く華人向け政治ニュースサイトの多維新聞の報道によりますと、台湾の国家中山科学院(略称:中科院)はこのほど、射程延長型雄風2E巡航ミサイルの開発に成功したといいます。
射程距離1200kmは、土台となった雄風2E巡航ミサイルの射手距離600kmを2倍に伸ばしたことになります。
射程延長型雄風2E巡航ミサイルは、中国本土の重要目標である軍事・政治施設の奥深くまで攻撃する能力を持ちます。配備済みのミサイルの正確な数については公表されていません。
航続距離2000kmの「雄風2型巡航ミサイル」については、コードネームを「神隼計画」とし、2021年から5年かけて開発します。
「神隼計画」は36億2,658万台湾ドル(約135億円)を投じて、長射程で陸上発射型と艦上発射型の2種類のタイプの「神隼型」雄風2型巡航ミサイルを完成させる予定です。
射程距離が2000kmになると、北京も射程距離内に入り、北京政府による台湾武力侵攻への抑止力になることが期待されます。
また、台湾軍は「戟鋒」と呼ばれる中距離弾道ミサイルプロジェクトも明らかにしており、その射程は現在のところ不明ですが、最大で2000km以上になるとみられています。
台湾軍は、中国大陸の内陸部に対する重要目標攻撃を行うための射程距離と能力を常に強調することで、米国の政権交代によって台湾支援が弱まることに牽制しているのかもしれません。
軍事専門家の見方によれば、弾道ミサイルの射程を伸ばすことは、それほど難しくないと言います。それは、ボディの材料の軽量化、エンジン性能の向上など、実際には、技術が進歩し続けているからです。
巡航ミサイルにとって重要なことは、射程距離だけでなく、ターゲットへの誘導技術です。米国のGPS衛星測位システムは無くてはならない技術ですが、台湾軍は商用信号しか使用できないため、有事の際には人民解放軍による妨害工作が懸念されます。
雄風2E巡航ミサイルは、GPSが使えない時のために、事前に収集した地形情報を利用して地表付近を飛行する、地形追跡技術を使用していると謳っています。
しかしミサイル攻撃を行った場合には、目標の被害程度を評価し、次の攻撃を展開しなければなりません。 台湾は衛星や長距離戦略偵察能力を持っていないのに、どのように敵の被害を評価するのでしょうか?
記事では、台湾の巡航ミサイルは「射程距離は十分にあるが、成果が全く見えない」のが脆弱な部分であると指摘し、カウンターアタックとしての有効性に疑問符を打っています。
結局台湾軍の巡航ミサイルの高性能化は、政権与党の民進党トップを喜ばせるだけの張り子の虎であり、実際に中国人民解放軍の武力侵攻に直面した場合には、結果はかなり悲劇的なものになるかもしれ無いと記事は締めくくっています。
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参考記事 *>s
<多維新聞>台湾自称拥射程2000公里导弹 意欲何在
http*://bit.ly/3qgX7LS