アフリカ・ジンバブエのエマーソン・ムナンガグワ大統領は2月15日午後に、中国からの新型コロナワクチンの支援を正式に受けるための証明書に署名しました。ワクチンは当日早朝に、特別機で首都ハラレに到着しました。
中国のワクチン外交による途上国支援は着々と進んでおり、2月10日の赤道ギニアに次いで、15日にはジンバブエに中国製新型コロナワクチンが到着したと中国国営通信社の新華社が伝えました。
ジンバブエ大統領官邸で開催された記念式典には、ジンバブエのムナンガグワ大統領と郭少春駐ジンバブエ中国大使が出席し、ワクチンの引渡し証明書に署名しました。
新華社は「ジンバブエへのワクチン支援は、中国とジンバブエ両国の包括的な戦略的パートナーシップの表れであり、中国は発展途上国における新型コロナワクチンのアクセス性と手頃な価格を実現するために、より多くの貢献をしていく」と誇らしげに報じています。
15日に到着したワクチンは、シノファーム製で、20万回分のニーズが充たせます。またジンバブエ政府は追加の60万回分のワクチンも購入しており、3月前半には到着する見込みです。
シンバブエは新型コロナ肺炎の第二波の脅威に直面しており、 2月11日現在で、国内で確認された新型コロナの患者数は34,949人で、うち死亡者数は1,382人、快復者数は29,630人となっています。
中国政府は、途上国にワクチンを援助する輸出計画を持ち、ジンバブエ、赤道ギニア、パキスタン、ブルネイ、ネパール、フィリピンなど58カ国の発展途上国に直接ワクチン援助を行うとともに、WHOの新型コロナワクチン実施プログラム(COVAX)にも積極的に参加するとしています。
中国は一帯一路やAIIBによる途上国援助で、途上国への影響力を強めてきましたが、ワクチン外交でさらに影響力を強めようとしています。
昨年はマスク外交で攻勢を掛けましたが、不具合続出で逆に信頼を落としました。ワクチン外交がうまく行くかどうかは、ワクチンそのものの有効性が本物かどうかにかかっているでしょう。
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参考記事 *>s
<新华社>津巴布韦总统举行仪式接收中国援助的新冠疫苗
http*://bit.ly/3qoT3d1
<世界新聞網>中國援助非洲疫苗 首批提供辛巴威交付完畢
http*://bit.ly/2OzXaVn