台湾を盛り込んだ日米共同宣言が発表され、中国政府が敏感に反応する中、台湾の謝長廷駐日代表が日米台の合同演習の早期実施を呼びかけました。
自由亜州電台の報道によりますと、台北駐日経済文化代表処の謝長廷駐日代表は、の一米共同宣言が発表された翌日の18日に、台湾、アメリカ、日本が早期に合同演習を実施することが必要であり、そうでなければ台湾の緊急事態に対応することは困難であると述べました。
17日にバイデン大統領と菅義偉日本国首相は、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する共同声明を発表しました。
日米首脳が台湾に言及した共同声明を発表するのは、1969年以来のことです。
謝長廷駐日代表は、日米首脳会談が行われる以前に、日米共同声明には、中国が台湾に侵攻しようとするのを阻止し、地域の平和と安全を維持するという内容が明示されることを期待していると述べていました。
謝長廷駐日代表は、日米間には日米安全保障条約があり、通常は合同演習を実施しているが、台湾で現実に問題が発生した場合、日本は参加することができません。
「台湾、アメリカ、日本の3カ国は、防災訓練をはじめとする合同演習を早急に実施すべきです。 演習を実施して初めて、それぞれが何を担当すべきかがわかり、作業を分担することができます。」
中国外交部報道官は、日米共同声明に「強く反対する」と発言していますが、謝長廷駐日代表の考えでは、アメリカは『一つの中国の原則』を認めており、アメリカと中国とにコミュニケには違反していません。
ちょっとわかりにくい話ですが、「92コンセンサス」では中華人民共和国と中華民国との間で、『一つの中国』の合意がなされています。
ただし中華人民共和国と中華民国のどちらが正当な中国なのかは、曖昧のまま放置され、台湾で民進党が勢力を拡大するにつれ、台湾は独立国であると主張するようになっています。
台湾民進党は「92コンセンサス」の存在自体を認めていません、
東シナ海や南シナ海では、中国人民解放軍、米軍、台湾軍による実弾軍事演習が繰り返されています。
台湾から遠く離れたオーストラリアも、台湾有事に備えて準備を進めています。隣接する日本はもっとしっかりしないといけませんね。
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参考記事
<自由亜州電台>台湾驻日代表谢长廷呼吁台、美、日联合演习 因应台海局势
http*://bit.ly/3aoYaE6