米軍のアフガニスタン撤退が完全に完了する前に、タリバンは首都カブールとアフガニスタン全土を瞬く間に掌握しました。この驚くべき行動は、 米国の同盟国を含むいくつかの国、特に台湾が、米国による安全保障が本当に信頼できるものなのか疑問を持ち始めることが懸念されます。
米国に拠点を置く国際メディアの美國之音と多維新聞の記事より。
タリバンは15日、アフガニスタン政府軍の抵抗を簡単に打ち破り、首都カブールを素早く掌握し、戦争の終結を宣言しました。
一方、米軍は6,000人の部隊をアフガニスタンに緊急派遣し、空港の安全確保と米軍や友軍の安全な退避を支援することを唯一の任務としています。
米軍が戦闘部隊を撤退させたことにより、アフガニスタンが瞬く間にタリバンの手に落ちたという劇的な変化は、米国の同盟国を始めとする友好国を不安にさせました。
英国の元国際開発大臣であるロリー·スチュワート氏は、15日に、アフガニスタンの状況が急速に変化し、民主主義と自由の擁護者としての米国の役割が再び危険にさらされていると述べています。
米国が支援すると言い続けてきた民主主義社会の台湾では、米国の撤退によるアフガニスタンの陥落と、台湾海峡の安全とを即座に結びつけていました。
台湾国民党の趙少康氏は、これは台湾が米国に頼ることを考えないようにするための警鐘だと述べています。
一方、民進党の王定宇氏は、アフガニスタン政府は腐敗しており、米国の援助だけに頼っていたと指摘し、「台湾の国家安全保障と未来は台湾自身のものであり、同盟国からの援助は、唯一の生命線というのではなく、付加的なプラス要因である。」と述べています。
多くの人は、今日アフガニスタンが陥落しても、明日台湾が中国共産党に占領されることはないだろうし、米国がアフガニスタンのように、台湾を見捨てることはないだろうと考えています。
中国共産党機関紙の人民日報系列の環球時報は社説で、「米国の無謀な撤退計画は、米国と同盟国との約束が信頼できないことを示している。」と述べました。
「 この失敗は、米国が無力であることをベトナム戦争以上に明確に示している。」
中国国営メディアの新華社は、「一部の台湾専門家は見抜いている:米国は掛け声ばかりで行動が伴わない 」と嘲笑しています。
中台統一派は、「アフガニスタンを見ろ。米国は結局は守ってくれない、頼りにならない。」と主張するのに対し、独立派は、「アフガニスタン政府は腐敗していた。台湾とアフガニスタンとは違う。」と主張しています。
日本にとっても対岸の火事ではありません。尖閣諸島は実際に中国に狙われています。
安易に米軍がいるから大丈夫と、たかを括っていると、『自分で自分を守ろうとしない奴らのために、米国の若者が血を流すことなどできない』と見捨てられます。
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参考記事
<美國之音>阿富汗沦陷为中国攻打台湾壮胆?
http*://bit.ly/3g4CfEX
<多維新聞>塔利班在台湾:国民党 两岸统一
http*://bit.ly/3k3VRKi
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