中国での規制が強化され、アリババとテンセントの株価が下落したことで、TSMC(台湾セミコンダクター)が、東アジアの株価時価総額で首位に躍り出増した。
フランス政府設立の国際メディアrfiの記事より。
TSMCの時価総額は、テンセントやアリババを抜いて、東アジアで最も高くなったと日本経済新聞が18日に報じました。
QUICK FactSetが発表した日本時間18日午前3時時点の時価総額ランキングで、TSMCはテンセントを抜きトップに躍り出ました。
第2位のテンセントと第3位のアリババは、2020年の世界の総時価総額ランキングで、米国の大手ハイテク企業GAFAMに次いでランクインしていました。
中国政府は7月3日に、滴滴出行のタクシー配車アプリを、アプリストアからの削除する命令を出しました。滴滴出行は6月29日に米国株式市場に新規上場し、約44億ドルを調達したばかりでした。
その後中国政府は、オンラインゲーム、音楽配信、教育、電子タバコなどに規制対象が拡大され、 8月に入っても、規制強化の流れに終止符が打たれる気配はありません。
今後は、アリババやテンセントなど中国の巨大インターネット企業の影響力の低下がより鮮明になるかもしれません。
しかし、TSMCが株価総額トップに躍り出たのは、単に中国政府による規制強化という『敵ミス』によるものではなく、世界的な半導体の供給不足を背景にした、TSMCの強い勢いを示すものと分析されています。
中国政府の規制強化により、香港株式市場のアリババの株価は、2020年10月のピーク319.32HKDから、8月19日の160.3HKDまでほぼ50%下落しています。
香港株式市場のテンセントの株価は、今年2月のピーク775.50HKDから8月19日の419.2HKDまで40%以上下落しています。
アリババもテンセントも、中国政府の政策が変わらない限り、先行きは暗いでしょう。どちらも習近平総書記の対抗勢力の企業なので、明るい材料はありませんね。
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参考記事
<rfi>中国监管致阿里与腾讯股跌 台积电登上东亚最大
http*://bit.ly/3srLRhQ
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