黄大仙の blog

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米国、韓国に対し中国へ半導体チップを提供しないよう要求

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の訪米にあたり、米国政府は韓国に対し、中国のチップ開発への協力や中国側のチップ不足の問題を解決しないよう要請しました。中国外交部は、北京の韓国大使に厳正な申し入れを行いました。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

韓国大統領の訪米

  米韓同盟70周年に際して、尹錫悦大統領が24日から29日まで訪米し、韓国大統領として2011年以来の米国公式訪問となります。尹錫悦大統領は26日にバイデン大統領と首脳会談と共同記者会見、27日に議会での演説を予定しています。

 

  フィナンシャル・タイムズ紙は23日、米国が韓国政府に対し、中国政府がマイクロン・テクノロジーのメモリー・チップを制裁した場合、DRAMメーカーであるサムスン電子SKハイニックスが市場シェアを奪おうとしないよう訴えるよう要請したと報じました。

 

  サムスン電子SKハイニックスは、マイクロンに次ぐ世界の主要DRAMメーカーです。

 

  中国のネットワークセキュリティ・情報技術中央委員会は先月、マイクロンに対する国家安全保障調査を開始したと発表しました。マイクロンは中国の調査に協力し、中国での正常な生産を維持すると述べています。

 

  米国は中国に対し、特にウエハー製造技術について、中国が軍事利用することを恐れて厳しい輸出規制を行い、マイクロンのライバルである長江ストレージを含む多くの中国大手ウエハーメーカーを制裁していました。

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  ホワイトハウスは、フィナンシャル・タイムズ紙の報道についてコメントしていませんが、米韓両政府は、半導体産業への投資、重要技術の保護、経済制裁の強調のために協力するとしています。

 

  マイクロンの半導体チップをめぐって米中半導体戦争が真っ向から対立しており、韓国はどちらかの選択を余儀なくされています。

 

  尹錫悦大統領は、「台湾問題は単に中国と台湾の間の問題ではなく、北朝鮮問題と同じように地域レベルを超えたグローバルな問題である」と発言しましたが、中国側はこの発言を全く受け入れず、中国外交部の孫衛東副部長は20日、韓国の指導者の台湾に関する誤った発言について、北京の鄭在浩韓国大使に厳正に申し入れました。

 

  孫衛東副部長は、「世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の領土の不可分の一部である。台湾問題は純粋に中国の内政問題であり、中国の核心的利益に関わるものである。台湾問題の解決は中国人自身の問題であり、いかなる勢力も干渉することは許されない。台湾海峡の緊張の根本原因は、「島内」の台湾独立派が「島外」の勢力の支援と共謀のもとに分離独立活動を行うことである。 北朝鮮も韓国も国連に加盟している主権国家である」と述べた。 朝鮮半島の問題は、台湾の問題とは性質も緯度も全く異なり、全く比較にならない」と述べました。

 

  韓国外務省の張虎鎮(チャン・ホジン)第1次官は、中国側の発言に対して、中国の興海明大使を召喚し強く抗議したもようです。

 

  張虎鎮第1次官は「中国外交部は、韓国のトップが国際社会の普遍的な原則である『力による現状の変更の否定』について発言したことについて、不快な発言をした」と発言しました。

 

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  韓国の立ち位置は分かりにくいのですが、米国は半導体戦争で日本とオランダを従わせているので、韓国も味方につけたいようです。

 

  韓国大統領の訪米という一大イベントのためか、半導体戦争と台湾問題が融合してしまったのが気になります。

deepredrose.hatenablog.com

参考記事

<世界新聞網>晶片大美促南韩勿提供中国晶片 锡悦访美 涉台言严正交涉

https://bit.ly/3H8XLpw