黄大仙の blog

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白紙運動1周年記念イベント:中国共産党が最も恐れる人種・宗教を跨いだ共闘

ニューヨークの民主化人権団体は1125日、白紙運動1周年を記念するイベントを市庁舎公園横で開催しました。人数は昨年の規模よりはるかに少なかったが、この運動は中国共産党全体主義的な支配に抗議し、あらゆる民族を結びつける絆となっています。

  米国国営国際放送の美國之音の記事より。

ニューヨークで白紙運動1周年記念イベントが開かれた

  イスラム学者の馬聚氏は、「政治観察者として、昨年の白紙抗議運動のきっかけとなった新疆の火災が引き起こした衝撃に、支配者に恐怖を与える力を見た。」と語りました。

 

  続けて馬聚氏は、「より重要なのは、中国共産党のような全体主義的な支配者たちにとって、何千キロも離れたウイグル人のために立ち上がり、声を上げる人がいること、ウイグル人虐殺があること、そして、他の人種のために声を上げる人がいること、つまり、今日の彼が明日の我が身になることを人々が認識したことです。異人種間、異宗教間、異民族間の共通の抵抗は、いかなる支配者も最も恐れるものだ。」と述べました。

 

  さらに馬聚氏は、「将来的には、すべての人が自由のために戦っているあらゆる人種のために行き、声を上げるべきだ。」と述べました。

 

  ニューヨークを拠点とするウイグル人人権弁護士からウォール街の弁護士に転身したレイハム・アサト氏は、現在中国の教育キャンプに収監されている被害者の妹でもあり、「彼の話を伝えなければと思うこともあります。 兄だけでなく、収容所にいるすべてのウイグル人のために訴えなければならないのです。」と語りました。

 

  チベット人権活動家であるテンジン・ナムドルは、「今こそ中国共産党に対して声を上げる時だ。75年間、チベット人ウイグル人香港人、台湾人、モンゴル人、そして中国の反体制派は、中国共産党の非人道的な振る舞いに耐えてきた。」と述べました。

 

  さらにテンジン・ナムドルは、「現在、4歳から16歳までの100万人以上のチベット人の子供たちが家族の元から連れ去られ、中国の寄宿学校に強制的に入れられ、そこで自分たちの文化、言語、アイデンティティを否定されています。さらに、中国警察は、チベット人に対する監視を強化し、より大きな権力を得るために、120万人のチベット人DNAを違法に収集している。これらはすべて、この中国共産党の政策に真の自治が存在しないことの証拠である。」と述べました。

 

  25日の記念式典の主催者である『民主の壁運動』のメンバーであるベロニカ氏は、「昨年の白紙運動の成果のひとつは、『民主の壁運動』が世界的に誕生し、活動が根付いたことだ。」と語りました。

 

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  白紙運動はゼロコロナ政策によるロックダウンが、猛威を振るっていた昨年1126日に始まりました。

 

  南京伝媒学院の学生が大学校内で白紙を掲げて立ち、その姿くぉ友人が動画で撮影していたそうですが、彼女はただ黙って白紙を掲げていただけで、なにかを訴えることはありませんでした。

 

  白紙は言論の自由がないことへの抗議の意味があると見られています。「何かを言ったら削除されるが、白紙なら削除しようがないだろう」の意味だとも言われています。

 

  その姿に感銘を受けた新疆出身の学生が彼女の傍に立ち、ウルムチで起きているロックダウンのこと、その最中にマンション火災が起き、ロックダウンのために消防車の到着が遅れ、さらに出入り口が封鎖されていたために閉じ込められた住民が犠牲になったこと、当局は犠牲者は10名と発表したのに、市内の病院に運ばれて死亡が確認された人が40名以上いたことなどを訴え始めました。

 

  その声を聞きつけた学生たちが集まり始め、犠牲者への哀悼の意を表していましたが、次第にゼロコロナ政策への批判、共産党政権への批判を口にするようになり、夜遅くまで学生たちは解散しなかったそうです。

 

  この様子がSNSに投稿されると、白紙を掲げて抗議する動きが中国各地に飛び火していきました。

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  第二の六四天安門事件になるのを恐れた習近平政権は、この動きを鎮静化するのに必死になり、監視カメラの画像や、スマホの位置情報から白紙運動の参加者を割り出して拘束したとの噂もあります。

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参考記事

<美國之音>纽约纪念白纸运动:一个跨种族跨宗教的共同抗争是中共最为恐惧的

https://x.gd/eB7kz