黄大仙の blog

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中国国防漫画:神隠特捜チームがやってくる! 第1話 黒鉱区の幻影現る!神隠特捜チーム現地偵察編

中国国家安全部は21日、微信(WeChat)アカウントで、漫画『神隠特捜チーム』シリーズの第1話を公開しました。中国の戦略的資源が以前から国外の組織に狙われていると警告する内容となっています。英フィナンシャルタイムズ紙は、現在の政治環境において、中国国家安全部は政治的地位と力を得たと報じています。

  上海に根ざした政治思想のインターネットニュースサイトの澎湃新聞に掲載された記事より。

 

  漫画『神隠特捜チーム』シリーズ第1話では、人里離れた山間部「西山」で、不動産開発と称して測量や地図作成活動を行い、あやしげで非常に怪しい方法で鉱石のサンプルを採取している一団を発見する治安当局者の姿が描かれています。

 

  探鉱者のリーダーは「長髪」の男です。

 

  この漫画では、外国の政府や機関が関与しているかどうかについては言及していませんが、漫画に登場する警備担当者の会話では、「もともと、一部の一次鉱物は希少な戦略資源となっており、わが国のそのような鉱物の埋蔵量は非常に豊富であるため、外国の組織は長い間、そのような鉱物に目を光らせてきた」と警戒を呼びかけています。

 

  漫画では、国家安全部の2人のエージェントが道に迷ったふりをして西山の山奥に行き、不審な人物に接触します。ここで探索されている鉱物は「既存の超伝導技術を突破するための重要な材料」です。

 

  ロイター通信はこの漫画について、外国人風の人物がレアアース採掘の情報を密かに入手している様子を描いていると報じています。

 

  中国は世界最大のレアアース生産国で、世界の精製生産量の90%近くを占めています。

 

  中国は昨年、国家安全保障と利益を守る必要性を理由に、チップ製造に広く使用されるゲルマニウムガリウム化合物元素の輸出に制限を課しました。

 

  さらに中国は、レアアース磁石の製造に使用される技術の輸出を禁止し、レアアースの抽出・分離技術の禁止を課しています。

 

  レアアースはレーザー、軍事機器、家電製品に広く使用されており、新エネルギー自動車、風力発電インバーター空調の急速な発展に伴い、レアアースに対する世界的な需要が高まっています。

 

  中国のレアアース分野への規制は、米国が中国への先端半導体半導体製造装置の輸出制限を課した後に行われました。

 

deepredrose.hatenablog.com

 

 

  今年17日、漫画「神隠特捜チーム」シリーズが正式に発表されると、小安、丹丹、阿哲、老譚、王部長という数人の主人公の紹介から始まりました。

 

deepredrose.hatenablog.com

 

  国家安全部は、これは国家安全保障をテーマにした初の連載漫画だと主張しました。

 

  この漫画「神隠特捜チーム」第1集を紹介するにあたり、中国の国内メディアは総じて、重要な鉱物資源を保護することの重要性を強調しています。レアアースをめぐる世界的な競争は、米中間の地政学的緊張を背景に、国家安全保障問題へと変貌を遂げているのです。

 

  米国やその同盟国との地政学的緊張に加え、習近平政権下の中国は経済成長の鈍化などのリスクに直面しています。

 

  英国のフィナンシャル・タイムズ紙は、「このような緊迫した環境の中で、国家安全部は政治的地位を高め、力を持つようになったというアナリストもいる」と報じています。

 

  ちょうど今月、中国国家安全部はイギリスのMI6に情報を提供するスパイ事件を解明したと発表したばかりです。

 

www.youtube.com

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それではお待たせしました、漫画「神隠特捜チーム」第1集をお楽しみください。

 

 原題:《神隐特侦组》第一集:黑矿区魅影浮现,特侦组实地侦察

参考記事

<澎湃新聞>《神隐特侦组》正片来袭!第一集:黑矿区魅影浮现,特侦组实地侦察

https://x.gd/2VH1T