ハンガリーが他のEU諸国に先駆けて承認した中国製ワクチンが、ブダペストに到着。EUからは独断専行と非難の声が上がっています。
ドイツ国営の国際メディア徳国之声の報道によりますと、現地時間2月17日に、中国から新型コロナワクチンの最初のバッチがハンガリーの首都ブダペストに到着しました。
ハンガリー国旗
中国シノファーム製ワクチン55万回分を積んだ貨物機が、ブダペスト国際空港に着陸し、これにより、ハンガリーはEU加盟国として初めて中国から新型コロナワクチンの接種を受けることになりました。
ハンガリーは合計で500万回分のシノファーム製ワクチンを入手することになっていると公表しており、ロシア製ワクチンも400万回分を手配中とのことで、1人2回接種として450万人分のワクチンが手配済みです。ハンガリーの人口は約980万人です。
他のEU諸国がワクチン入手に苦労している中で、EU諸国で初めてシノファーム製ワクチンを承認したハンガリーのオルバーン首相は、欧州委員会がワクチンの調達に遅れをとっていると批判しました。
オルバーン首相は、欧州委員会がワクチン承認を先延ばしにしているからといって、ハンガリー国民を見殺しににはできない強調しています。
一方、ドイツの緑の党の関係者は、オルバーン首相は他のEU諸国と協力する努力をせずに、独断専行していると非難し、ハンガリー医師会が中国やロシア製ワクチンの推奨を拒否していると指摘しています。
EU諸国の中には中国やロシア製のワクチンに不信感を持つ人が少なくないのですが、世界的にワクチンが不足している中で、中露のワクチンに頼るのも仕方のないことかもしれません。
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参考記事 *>s
<徳国之声>55万剂中国疫苗运抵 匈牙利被指“单打独斗”
http*://bit.ly/3k35msP